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メキシコ・シティ歴史地区とソチミルコ

 

 

人口およそ二千万人と言われる、世界最大の都市メキシコシティ。
この大都市の地下には、もう一つの都市が眠っている。
1978年、ソカロ(中央広場)で電気工事中の作業員が偶然に発見したテンプロ・マヨール(大神殿)。
それは、歴史の闇に埋もれたアステカ文明の実態に初めて触れるものだった。

14世紀、メキシコ高原の巨大な湖に浮かぶ小島に、流浪の民アステカは高度な文明をもつアステカ帝国を築く。
それは、地上最後の古代帝国だった。しかし、その繁栄も束の間のものだった。
1519年、神の不吉な予言通りに、スペインの征服者はメキシコの地へと上陸、2年後アステカは、もろくも滅亡した。

アステカ人は、この世のあらゆる自然現象に、神々の存在を見た。
メキシコ南西部の山間の村に暮らすアステカの末裔達は、カトリックの祝祭に形を借りながら、
先祖伝来の雨乞いの儀式を今も続けている。風の化身コトラトラスは、村に雨雲を運び、
ジャガーの仮面をつけた男達が、激しく闘えば闘うほど雨が降るとされている。

「アステカの生きた遺跡」と言われるソチミルコ。
ここでは、アステカ人の生み出した独創的な農耕法が受け継がれている。
チナンパと呼ばれる人工の浮き島、湖に浮かべた葦の筏の上に湖底の泥をすくい上げ、畑にした。
主食のトウモロコシ栽培で比べると、この農法では1.5倍の収穫量があると言われている。

 



 


 

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